新卒女子大生インドネシア記〜日本語パートナーズインドネシア11期〜

就活売り手市場最盛期の時代に、就活をせず海外に行こうと決めた女子大生のブログです。2019年夏より日本語パートナーズとしてインドネシアのランプン州で活動をしています。#日本語パートナーズ

インドネシアに来て変わった価値観~前半~#149日目

Selamat siang!

 

先週から2020年の授業が始まったのですが、久しぶりに元気な生徒たちの笑顔を見れて嬉しかったとともに、あと2か月しか活動期間がないという寂しさが込み上げてきました。

いつも言ってることですが、悔いの内容に活動をしていきたいです!

 

さて、今までこのブログでは授業や普段の生活についての記事を書くことが多かったのですが、もう残された期間も少なくなってきましたので、この日本語パートナーズの活動を通して得たことや考えたこと、感じたことをまとめていきたいと思います。

 

まずは「インドネシアにきて変わった価値観」について。

こちらは内容が少々多めなので、2回に分けて書いていきます♪

 

1点目は「働き方」や「働く」ということについて。

このブログでも触れたことがありますが、私が現在活動を行っている高校の職員室の雰囲気は日本の高校(少なくとも私の母校)とは雰囲気が大きく異なります。

まず、先生同士の会話が多い。授業の無い先生たちは基本的に雑談をしていますし、その8割は冗談。(笑)

最初の頃は必死に会話の内容を聞き取ろうとしていたのですが、CPの先生から「これは冗談です」と言われることがほとんどで、もはやCPの先生も翻訳を諦めるようになりました。(笑)

これだけ仲がいいので、もはや先生同士(や、事務職員の方、学校関係者全員含め)は単なる“同僚”という関係ではなく1つの“チーム”というような感じです。

 

実はこれは、私の学校の特徴というわけではなくどうやらインドネシアのどの学校でも同じようです。そこで私はこんなインドネシア流の考え方にたどり着きました。それは、「仕事」は人生における大部分を占める時間なんだから、楽しんだ方がいいといういたってシンプルな考えです。

仮に22歳で就職して定年までずっと同じ会社で働き続けたとしたら仕事仲間といる時間や会社にいる時間はかなり膨大な時間になります。だったら、楽しんだ方がいいというのがインドネシア流の考え方。きっと誰もが望んでいることですが、なかなか実現するのは難しいのではないかと思います。

 

でも、うわべでもなんでもなく仕事仲間といる時間をたのしんでいる先生方を見て、本当に素敵な働き方だなと感じましたし、決して不可能な働き方ではない!と確信を得ることができました(*´▽`*)また、定時になったら秒速で帰宅するのもインドネシア流働き方の見習いたい点(もちろんすべての会社で同じことが言えるとは限りませんが)。

この働き方や働くことについて個人的にもう一つ大きな発見をしました。それは「どこの国にいてもどんな職業でも悩みは絶えないということ」です。これも当たり前のことなんですが、インドネシアに来る前の私はぼんやりと日本で働くこと=ストレス社会というイメージを持っており、インドネシアではストレスは存在しない!と謎の自信がありました。

 

ある日文化紹介をしたときのこと。CPの先生と仕事について話しており、日本には仕事上の問題が絶えないという話をしたところ「インドネシアも同じですよ」と予想外の答えが返ってきたのです。詳しく聞くと、日本と同じように学校にいる時間外でも仕事をしたり部活の担当として働くことはあるそう。それを聞いた時、驚いたと同時に「世界中どこで何の仕事をしようがそれなりに問題は出てくるものだ」ということに気づき、今まで自分の中にあった“日本で働くことへの不安”が少し解消したような気がしました。結局は自分がその仕事とどう向き合うか、仕事をどの基準で選ぶか等といった自分の選択が重要なんだと思いました。帰国後は日本で働いてみようかな~と思っています。(笑)

 

2点目は宗教観です。

まず、インドネシアに来る前までイスラム教やムスリムに対する知識はほとんどありませんでした。なので、実際に生活することで自分の目で見て学ぶことが多くあり、疑問に思っていたことが分かったり全く新しいことを知ることができたり、一気に視野が広がりました。同時に、今の日本はムスリムにとってまだまだ住みにくい国だと思うようになりました。以前までは“ムスリムの人少ないし”という理由でも許されたかもしれません。でも、この時代にもうその言葉は通用しない気がしています。モスクがもう少し増えたらなと思いますが、それはすぐに実現するのは難しいかもしれません。でも、各施設にメッカの方向を記した矢印を記載したり、祈祷室を設けたりすることはそんなに難しいことではないんじゃないかなと思います。また、今後ムスリムの人々が日本で働くことが多くなると思いますが、勤務時間のお祈りを受容すること、ヒジャブの着用を自由化することなどを取り入れる会社が増えればと思います。私は、その大前提にある“正しいイスラム教の知識が普及すること”を願って、小さなアクションを起こしていきたいです。

 

前半はここまでです。

 

Terima Kasih!